「ピアノを弾いてみたい」
そう思っても、
60代、70代、80代になると、
すぐにこんな気持ちが出てくることがあります。
「もう、この年齢からでは遅いんじゃないかな」
「昔からやっている人には、とても追いつけない」
「指も昔のようには動かないし、覚えることも難しそう」
ピアノに興味はある。
好きな曲もある。
弾けたらきっと楽しいと思う。
でも、
「やってみたい」という気持ちより、
「自分には無理かもしれない」
という気持ちの方が強くなってしまう。
そして結局、
「もう少し若かったら始めたのに」
と思いながら、何もしないまま時間が過ぎていく。
でも、本当に60代、70代、80代からでは遅いのでしょうか。
私は、そうは思いません。
もちろん、子どもの頃からピアノを習っていた人と同じように、何でもすぐ弾けるようになるわけではありません。
でも、ピアノを始める目的は、
誰かと比べて上手になることだけではないはずです。
好きな曲を少し弾けるようになる。
昨日より、少し指が動くようになる。
「自分にもできた」
そんな小さな喜びを感じる。
60〜80代からピアノを始めるなら、それだけでも十分だと思うんです。
実際、大人には、大人だからこそのピアノの始めやすさがあります。
ここからは、年齢を重ねてからでもピアノを楽しめる理由を、ひとつずつ見ていきましょう。
■ 60〜80代でもピアノは弾けます
「でも、やっぱりこの年齢からでは遅いんじゃないかな」
そう思う方もいると思います。
たしかに、子どもの頃から何年もピアノを習ってきた人と同じように、すぐに難しい曲を弾けるようになるわけではありません。
指が思うように動かないこともある。
楽譜を見ても、なかなか覚えられないこともある。
両手で弾こうとすると、
「こんなに難しいの?」
と感じることもあると思います。
でも、だからといって、
「60代、70代、80代からではピアノは楽しめない」
ということではありません。
ピアノを始める目的は、
誰かより上手に弾くことでも、
若い人に追いつくことでもないと思うんです。
好きな曲を少し弾いてみる。
昨日できなかったところが、今日は少し弾けるようになる。
右手だけだったのが、少しずつ両手で弾けるようになる。
そんな小さな「できた」を重ねていく。
それだけでも、ピアノを始める理由として十分ではないでしょうか。
年齢を重ねてから始める場合は、
「どこまで上手になれるか」
よりも、
「自分が楽しめるところまで、少しずつ進めていく」
という考え方の方が、無理なく続けやすいと思います。
実際、大人になってからピアノを始めるからこその良さもあります。
子どもの頃とは違い、
自分の好きな曲を選べる。
自分のペースで進められる。
今日は疲れているから少しだけ。
元気な日は、もう少し弾いてみる。
そんなふうに、自分の生活に合わせながら続けられます。
60〜80代からピアノを始めることは、
「遅すぎる挑戦」ではありません。
これからの毎日に、
新しい楽しみをひとつ増やすこと。
そんなふうに考えてもいいです。
■ 理由①:子どもと同じように覚えなくてもいい
「子どものように、すぐ覚えられないから無理かもしれない」
そう思っている方もいるかもしれません。
たしかに、年齢を重ねると、
新しいことを覚えるのに時間がかかると感じることはあります。
楽譜を見てもすぐに覚えられない。
昨日練習したところを、今日は忘れている。
そんなこともあると思います。
でも、ピアノは、
子どもと同じスピードで覚える必要はありません。
大切なのは、
「今日はここまでできた」
と思えるところまで、少しずつ進んでいくことです。
たとえば、
今日は右手だけ。
次の日は左手だけ。
慣れてきたら、少しだけ両手で弾いてみる。
一度に全部覚えようとしなくても大丈夫です。
大人になってからピアノを始める場合は、
分からないところを自分なりに考えながら進められる良さもあります。
「ここが難しいから、もう少しゆっくりやってみよう」
「今日は疲れているから、昨日できたところだけ弾こう」
そんなふうに、自分に合わせて練習を変えることができます。
覚えるのが遅くてもいい。
間違えてもいい。
昨日できなかったことが、
一週間後にできるようになることもあります。
ピアノは、
誰かと同じスピードで進むものではありません。
自分のペースで、少しずつ「できた」を増やしていけばいい。
それが、大人になってからピアノを楽しむ一番の良さだと思います。
■ 理由②:自分のペースで進められる
ピアノを始めると、
「どれくらい練習すれば弾けるようになるんだろう」
と気になることがあります。
毎日1時間練習しないと上達しないのかな。
何か月も続けないと、1曲も弾けないのかな。
そんなふうに考えると、始める前から少し疲れてしまいますよね。
でも、60〜80代からピアノを始めるなら、
無理に早く上達しようとしなくてもいいと思うんです。
今日は10分。
明日は少し疲れているから5分だけ。
気分が乗らない日は、鍵盤に触るだけでもいい。
そんなふうに、自分の体調や生活に合わせて続けることができます。
子どもの頃のように、
「毎週ここまで進まなければいけない」
「次のレッスンまでに覚えなければいけない」
と焦る必要もありません。
もちろん、ピアノ教室に通う場合はレッスンがあります。
でも、それも本来は誰かと競争するためのものではありません。
分からないところを教えてもらいながら、
少しずつできることを増やしていく。
それで十分です。
ピアノは、
早く弾けるようになった人が一番偉いわけではありません。
半年かけて1曲弾けるようになってもいい。
一年かけて、好きな曲を少しずつ完成させてもいい。
大切なのは、
「もう少し弾いてみたい」
と思える気持ちをなくさないことだと思います。
焦って難しいことを続けると、
ピアノが楽しいものではなく、
「やらなければいけないこと」
になってしまうことがあります。
それでは、せっかく始めても続きません。
だからこそ、
今日はここまで。
明日は、また少し。
そんなふうに、
自分の生活の中にピアノを少しずつ入れていく。
60〜80代から始めるなら、
自分のペースで楽しめることも、大きなメリットだと思います。
■ 理由③:楽譜が読めなくても始める方法がある
「ピアノは弾いてみたいけど、楽譜が読めない」
これも、始める前に感じやすい不安のひとつです。
子どもの頃に音楽の授業で少し習ったけれど、
もうほとんど覚えていない。
そもそも、
音符を見ても、
「どの音なのか分からない」
という方もいると思います。
楽譜を見るだけで、
「これは自分には難しそう」
と感じてしまうこともありますよね。
でも、
ピアノを始めるために、最初から楽譜を完璧に読める必要はありません。
最近は、
手元を見ながら真似して弾く方法や、
ゆっくり一つずつ説明してくれるレッスンもあります。
まず右手だけ。
次に左手。
そして少しずつ両手で弾いてみる。
そんなふうに、
楽譜を読むことだけを中心にしなくても、
ピアノを始める方法はいろいろあります。
もちろん、
ピアノを続けていくうちに、
「少し楽譜も読めるようになりたい」
と思うことがあるかもしれません。
その時に、
必要なところから少しずつ覚えていけばいいと思います。
最初から、
「全部の音符を覚えてから始めなければ」
と考えなくても大丈夫です。
大切なのは、
楽譜を読めるようになることだけではありません。
まず、自分の指で音を出してみること。
そして、
「この曲、少し弾けるようになった」
という楽しさを感じること。
楽しさがあるから、
もう少し弾いてみたくなる。
分からないことがあれば、
少し調べてみたくなる。
そうやって続けているうちに、
できることが少しずつ増えていく。
楽譜が読めないことは、
ピアノを始められない理由ではありません。
「読めないから始めない」のではなく、
弾いてみながら、必要なことを少しずつ覚えていく。
そんな始め方でもいいです。
■ 理由④:毎日たくさん練習しなくてもいい
「始めても、どうせ続かないかもしれない」
新しいことを始めるとき、
そんな不安を感じることもありますよね。
最初はやる気があっても、
だんだん弾かなくなってしまった。
昔、新しい趣味を始めたけれど、
いつの間にかやめてしまった。
そんな経験があると、
「自分は続かないタイプだから」
と思ってしまうこともあると思います。
でも、ピアノは、
毎日何時間も練習しなければ続けられないものではありません。
今日は10分だけ。
時間がない日は、1曲だけ。
疲れている日は、
鍵盤に少し触るだけでもいい。
「毎日必ず練習する」
と決めてしまうと、
できなかった日に、
「今日はできなかった」
と自分を責めてしまうことがあります。
そして、その気持ちが続くと、
だんだんピアノから離れてしまうこともあります。
だから私は、
できる日に、できるだけ。
それくらいでもいいと思うんです。
一週間まったく弾けないことがあっても、
また弾きたくなった日に始めればいい。
少し忘れてしまっても、
もう一度ゆっくり思い出せばいい。
大切なのは、
一度も休まず続けることではなく、
「また弾いてみようかな」
と思えることだと思います。
好きな曲が少し弾けるようになると、
「もう少し続けてみようかな」
と思えることがあります。
昨日より少し弾けた。
前より指が動いた。
そんな小さな変化が、
次に鍵盤へ向かう理由になることもあります。
だから、
「自分に続けられるかな」
と心配しすぎなくても大丈夫です。
毎日完璧に続けなくてもいい。
休む日があってもいい。
自分の生活の中で、また弾きたくなったときにピアノへ戻ってくればいい。
そんな気持ちで始めた方が、
無理なく長く楽しめるのではないでしょうか。
■ 理由⑤:弾けるようになると、毎日に楽しみが増える
ピアノを始める理由は、人それぞれです。
昔弾いていた曲を、もう一度弾いてみたい。
若い頃に憧れていた曲に挑戦してみたい。
何か新しい趣味を見つけたい。
理由は違っても、
少しずつ弾けるようになっていく楽しさは、年齢に関係ありません。
最初は、
「本当に自分にもできるのかな」
と思っていたのに、
右手だけでも弾けるようになる。
昨日より少しスムーズに指が動く。
今までできなかったところが弾けるようになる。
そんな小さな「できた」が、少しずつ増えていきます。
ピアノのいいところは、
誰かと競争しなくてもいいところだと思います。
昨日の自分より、少しできるようになればいい。
難しい曲が弾けなくても、
好きなメロディーを少し弾けるだけで楽しい。
そんなふうに、自分のペースで続けられます。
そして、
「今日は少し弾いてみようかな」
と思える時間があるだけでも、
毎日の中に小さな楽しみができます。
60代、70代、80代になってからでも、
何か新しいことを始めるのは遅くありません。
むしろ、
これからの毎日に、
「できるようになる楽しみ」
が増えることは、とても素敵なことだと思うんです。
だから、
最初から上手に弾こうとしなくても大丈夫です。
まずは、
「弾いてみたい」
と思った気持ちを大切にして、
自分に合った方法で始めてみればいいです。
■ まとめ
60代、70代、80代からでも、ピアノを始めることはできます。
もちろん、
子どもの頃からピアノを続けてきた人と同じように、
すぐ難しい曲が弾けるようになるわけではありません。
でも、
ピアノを始める目的は、
誰かと比べて上手になることではないはずです。
好きな曲を少し弾けるようになる。
昨日より、少し指が動くようになる。
「自分にもできた」
そんな小さな喜びを感じる。
それだけでも、ピアノを始める理由としては十分だと思います。
60〜80代からでもピアノを楽しめるのには、
- 大人だからこそ、理解しながら進められる
- 自分のペースで、ゆっくり練習できる
- 楽譜だけに頼らない学び方も増えている
- 少しずつ続けることで、できることが増えていく
- ピアノが毎日の新しい楽しみになる
こうした理由があります。
「もう遅いから」
「自分には無理だから」
そう思って、
やってみたかったことを諦めてしまうのは、少しもったいないと思うんです。
もちろん、
無理をする必要はありません。
難しい曲を弾く必要も、
毎日何時間も練習する必要もありません。
まずは、
自分に合った方法で、
少しずつ始めてみればいい。
大切なのは、
「この年齢からでもできるかな」
と不安に思うことではなく、
「自分なら、どんな方法なら続けられそうかな」
と考えてみることだと思います。
独学でゆっくり始めるのが合っている人もいます。
分かりやすく教えてもらった方が続けやすい人もいます。
教室に通って、先生と一緒に進めたい人もいるでしょう。
だからこそ、
ピアノを始める前に、
自分にはどんな学び方が合っているのかを知っておくことも大切です。
「独学・ピアノ講座・ピアノ教室、結局どれが自分に合っているんだろう?」
と迷っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
